外断熱の健康住宅【健=人+建】
本物のたたみ
ご当地にいながら知らなかったなんて
ちょっと恥ずかしいですね。
現在一般的に流通している畳の90%が化学畳に変わり、
ワラ100%の畳は全体の7%しかないということです。
しかも少しでもワラを使った畳はJIS規格で「防虫処理」が義務付けられています。
以前、心臓外科医の浜田先生は、
「高齢者の怪我防止には床のクッション製が大切。
そういう意味では畳は優れた床材」
とおっしゃっていましたが、
その畳が現在このような状況とは、、、、、、。
安全な畳を手に入れることが困難な理由<イグサ編>
①完全無農薬での栽培が困難
イグサにはシンクイムシという害虫がいるため
完全な無農薬での栽培は不可能に近いといわれています。
また、減農薬栽培は、作業量が増えても収穫量が増えるとは限らないので、
農薬を減らすことは容易ではありません。
実際、無農薬栽培を実践していた私の友人は
(大学を出てベンチャーで農業ビジネスをしようとした)
近所の農家から「お前らが農薬をまかないから害虫が増えて大変だ」
と総スカンにあったそうです。
大変な労力を要しましたが、
消費者が形の良い野菜ばかりを求めるので
さっぱり売れず廃業してしまいました。
②高額での取引条件は「青」
青くない部分があると下級品とみなされ、
一般市場では安値で取引されてしまいます。
そのため「青粉」と呼ばれる化学染料を使うケースが多いのです。
③安全性を無視したJAS規格
JAS規格ではイグサの長さや完成品の重量については
具体的な数値が示されています。
しかし、農薬の種類、使用量、着色剤の使用の有無など、
安全性に関する配慮等は規定がありません。
④クレームを恐れる体質
畳屋さんとしても「うちの畳で虫が湧いた」
などと言われたくないため、
防カビ剤や防虫シートの敷きこみなどをすることがあるようです。
みなさん、これを読んでどう思われますか?
業界側の問題もありますが、消費者も「暮らし方」「住まい方」
をよく考えてみてください。
あなたが欲しいのは、
手間がかからず見てくれの良い「ニセモノ」ですか?
手間がかかるし、見てくれがイマイチでも「本物」ですか?