外断熱の健康住宅【健＝人+建】
仙台で新築。無垢の床がいいかどうか迷ってます。
「仙台で新築を考えているのですが、床を無垢の木にしようか迷っています。」
こうしたお問合せをいただくことも、しばしばあります。
実は多くの方が、
『無垢の床＝傷がつきやすい』『フローリング＝傷がつきにくい』と
思っているようなのですが、
たとえフローリングといっても、ものを落とせばへこみますし、
普通に生活していれば、傷だって当然のようについてくるのです。
フローリングはキズがつきにくい？
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
心地よく暮らせる家づくりをお手伝いする地場工務店・
㈱仙台エアサイクル住建の柏倉勉です。
フローリングの構造がどのようなものか、意外と知らない方が多いのですが、
表面に薄ーい木（大根をかつら剥きしたようなもの）や
シートを貼ってあるものなので、
もし何かを落としてへこんだ場合、表面とは全く違う素材が顔を出すことになり、
やたらとそこだけが目立ってしまうことになります。
また、傷がついた場合は、余計に目立ってしまうことになります。
とはいえ、「無垢の床は絶対に良いのか？」と聞かれれば、
無垢の床にももちろんデメリットは存在します。
無条件に良いとは言い切れなかったりします。
ですから、今回は無垢の床のメリットとデメリットについて
簡単にお伝えさせていただきたいと思います。
無垢の床のデメリット
○木の種類によって価格が大きく異なる
当社がよく使用しているものでも、スギなどは比較的安価で手に入り、
フローリングとそう大きく変わらないか安いくらいのコストですが、
ヒノキだとスギの2倍近く、オーク（ナラ）を選べば、スギの2倍以上
の価格になりますし、ウォルナットを選べば、3倍近い価格になります。
このように、選ぶ木の種類によって価格にバラツキがあり、
しかもその価格差が大きかったりするのが無垢の床の特徴です。
○隙間が出来たり、反ったりする
材料のグレードや木の種類によって多少異なりますが、
夏の湿気が多い時期には膨張し、冬の乾燥した時期には
収縮するのが無垢の床です。
そして、収縮すれば隙間ができて、そこにホコリなどがたまりますし、
膨張すれば木と木のジョイント部分が盛り上がって
少し反ってきてしまうことになります。
○へこみや傷がつきやすい
これも木の種類によって異なってくるのですが、
パインや杉やヒノキといった柔らかい木は、比較的へこみや傷がつきやすいですし、
逆にオークやウォルナットといった硬い木は、
フローリング同様にへこみや傷がつきにくいでしょう。
しかし、傷がついても分かりにくいし、
へこんだりしても水を染み込ませれば元通りとまでは言わなくても、
ある程度修復させることが出来るというメリットも
同時に持ち合わせているのが無垢の床です。
無垢の床のメリット
○足触りがよく、足腰への負担が少ない
パインや杉やヒノキといった柔らかい木はフローリングに比べて足触りがよく、
足腰への負担も少なくなります。
小さなお子さんや赤ちゃんがいらっしゃる方や、
床でゴロゴロと寝そべりたい方には、よい床材だと思います。
○色あせしないし、表面がはがれることがない
フローリングは、日当りがいい場所では、変色したり剥がれたりしてきます。
一方で、無垢の木は、太陽の光をたくさん浴びたとしても、
フローリングのようにそこだけが変色するようなことがありませんし、
表面の木やシートがペロペロはがれてくるなこともありません。
ですから、見た目が悪くなることがなく、
逆に経年変化で味わいが出てきます。
一生、床を貼り替える必要がありませんし、
ほぼメンテナンスをする必要もありません。
○夏場、床がベタベタすることがない
湿気の多い夏場、フローリングは床がベタベタしてしまい、
とても足元が不快になりますが、無垢の木ならば
床がベタベタすることがありません。
○足元が暖かい
無垢の木は空気を含んでいるので熱を通しにくいという特徴をもっていて、
そのおかげで足元が暖かく感じられます。
といっても、あくまでフローリングに比べてなので、無垢の床を敷いているだけで、暖房がいらないほど暖かいというわけではありません。
ですが、寒い冬でも室温さえ、それなりに暖かく保っていれば、
スリッパなしでも過ごすことが出来るのも無垢の床の良いところです。
いかがでしょうか？
個人的には、無垢の床を使った方が圧倒的におススメです。
もしここで挙げさせていただいたデメリットを我慢出来そうならば、
ぜひとも無垢の床を採用していただければと思います。
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