「設計と現場日誌」
建築の動機も人それぞれか。
2007年04月20日
今日は 連休明けに始まる現場の施主様のところへ伺った。
通常、請負契約を結ぶときに、「官公庁などへの委任」という条文があり「いろいろな申請関係は、委任していただきいちいち判子をもらわなくても良いようにさせていただいています。」と言う内容の契約になっているのだが、
こちらのお客さんは「申請書には判子を押したいので書類を持ってきて欲しい」と言われていたのだ。
建築確認の申請書と、添付の図面をお見せしてすぐに判子をもらえるのかと思っていたら、小一時間ほど質問を受けて説明をすることになってしまった。
「いやあ、そもそも建てかえをしようと思ったのはこれがきっかけなんでね。」と差し出されたのは
仙台市で行っている既存住宅の耐震診断診断書。
確かに、前のお宅は築後50年ほど経っていて基礎も鉄筋が入っていないような構造。不安感はあったはずだ。
加えて、こちらの敷地の一部は「急傾斜崩壊危険地区」というものに指定されている。
写真は崖の下から敷地を見上げたもの。
敷地からはこの傾斜地のおかげで非常に眺めが良い。
「もう少し詳しく計算した資料を今度お持ちしますね」といって今日は帰ってきた。