「設計と現場日誌」
問題工事発見!
2009年01月08日
といっても当社の施工事例ではありませんのでお間違いなく。
先月施工した外装塗り替えの工事でのこと。
その建物は、学生さんや単身者向けの6世帯アパートでした。
大家さんは、当社で家を建てていただいたお客様のご友人。
「築15年くらいなるからそろそろ外壁を塗っておいたほうがいいよね。」とご相談を受けました。
ベランダや外壁の一部にタイルが使ってあったりして、デザインの格好良いアパートです。
ところが、、、、
先月施工した外装塗り替えの工事でのこと。
その建物は、学生さんや単身者向けの6世帯アパートでした。
大家さんは、当社で家を建てていただいたお客様のご友人。
「築15年くらいなるからそろそろ外壁を塗っておいたほうがいいよね。」とご相談を受けました。
ベランダや外壁の一部にタイルが使ってあったりして、デザインの格好良いアパートです。
ところが、、、、
空室になっている二階のベランダを見てみると、
防水されている床と、外壁がぴったりくっついていて、水を吸っているじゃないですか。
そのおかげで、外壁の下端はぼろぼろ。これじゃ塗る意味がない。
さらに、窓回りや外壁の一二階の境に、モール(化粧材)が張られているのですが、コーキングがなく、雨水が裏側に回ってしまう造りだったのです。
実際、軒がない外廊下部分はすっかり劣化。凍害を起こして剥がれ掛けていました。
計画としては、塗装前にまずこの劣化したサイディングを取替、凍害を起こしたモールは撤去。
サイディングの継ぎ目(コーキング目地)も劣化していたので打ち直しをまず実施。
そのあとで塗装をという内容で取りかかりました。
この塗装前の下準備中に、二階に入居している方から「実は、ときどき雨漏りするんだ」という話を
サイディングの職人さんが聞かされたのです。
屋根を塗装する前にも、高圧洗浄といって、水洗いをするのでそのときに登って確認しました。
すると、、、
ドーマー部分の屋根の納まりが、、、全くなっていない。
下地の木材が丸見えで、色も変わっておりました。常に雨に晒されていたのです。
幸い軒先部分なので室内に雨が入ることは少なかったようですが、軒先には常に水が回っていたと思われます。
↓これがその様子。
しっかり手直しをしてこんな風に仕上がりました。
手直しをしてくれた板金屋さんはあきれておりました。
「どこの板金屋がやったんだろう!考えられない納まりですよ、、、」
「こういう職人さんはきっともう淘汰されていないはず」と思いたいです。
外壁は、淡いクリーム色に仕上がりました。