「設計と現場日誌」
相続
2016年04月18日
出張帰り、久しぶりに駅前アエル内の本屋さんに立ち寄りました。最近はネット通販ばかりでリアルの本屋さんはご無沙汰です。ふらっと目にとまったこの本。
建築不動産業界的にも「空き家」については話題です。著者の税理士さんは相続相談累計5000件以上。経験のある方は勘所をご存じですね。
相続以前の兄弟、親子の関係作りが大切なんです。「本来、相続対策は親にとってメリットがない」とのこと。
それはそうですよね。自分が死ぬことを考えるわけですから。親に相続についての本を渡して「読んでおいて」と言うのは最悪だそうです。親の財産だけでなく思いも引き継ぐつもりで普段からコミュニケーションを取るべきとおっしゃいます。
こちらの税理士法人さんでは新人さんが入社すると、こんな教育をしているそうです。
「まずご自宅へ行ったら『ご焼香させていただけませんか』と申し出ること」
法律の解釈をあれこれ説明するよりも、「この人は真剣にやってくれるな」という信用を得ることができるからなのです。名付けて「論より焼香」。
どの仕事もやはりお客さんの気持ちに寄り添うことが大事だと再認識しました。