「設計と現場日誌」
仕様打合せ
2017年02月27日
材料の種類や色柄などを決めることを「仕様打合せ」と呼んでいます。契約時点で本来の「仕様」は決まっているのですが、色柄や配線位置などは棟上げしてからの方が実感が湧くので、工事途中で行うことが多いです。
ただ、工程というものがありますから打合せ遅れで現場が進まないとか材料が遅れるとかではいけないのでタイミングを計りながらお客様に立ち会ってもらって決めているというのが実情になっています。
「この間、大工さん(小泉君と言います)に、杉と桧の違いを教えてもらったんですよ。」「桧を使っているなんて全然知らなくて」
私たちは材料自慢のようなことはしたくないのであまりPRしていないのですが、桧が高級材料だから使っているわけではないのです。
構造材には宮城材を中心に杉材を多く使っていますが、湿気や腐れに強い桧材を土台と外壁の下地に使っています。
20年くらい前は、薬剤処理した木材をこうした部分には使っていましたが、薬剤に頼らない方法として耐久性の高い「樹種」(樹の種類)を選んで使うことが公的にも認められてきたのです。シックハウス対策としても有効化と考えています。