「設計と現場日誌」
木製の玄関ドアをメンテナンス
資材置き場で明日の現場へ持って行く材料を段取りして会社に戻ってくると、会社の前の看板を見ている年配の男性がいました。
「どうかされましたか?」とお声を掛けると
「近所なんですけどね。いつも案内が入っているから聞いてみようと思って」
「玄関ドアの塗装なんてやってますか?」とおっしゃるのです。
当社の所在地である仙台市泉区の泉ヶ丘に1年ほど前から地域限定の情報紙を配布しています。
それをご覧になっていらっしゃったようでした。
「木製ドアの塗装は難しいんですよね。どうしても新しいときと同じにはなりませんので。」とお答えすると自信がないと思われたのか、
「そうか、あんまり得意じゃないんだったらしょうがないね。またなにかあったらお願いするよ。」といってお帰りになりました。
そうはいったものの、実例の写真をお見せすれば良かったかなあとちょっと後悔です。
このお客様が見てくださるかは分かりませんが、2年ほど前に中古住宅購入でリフォーム工事を実施した現場の写真をあげておきます。
平成元年の新築なので築28年でした。北玄関で日差しが強くないので写真で見るとさほど色あせは分かりませんね。よく見るとドアノブの近くは痛んでいます。
木工製品の補修などを手がける職人さんにエアブラシ(スプレー)による塗装で仕上げてもらいました。
これが完成後。写真だとよく分かりませんが、実物は表面のささくれがなくなってキレイに仕上がっています。
今日来社されたお客様に見せていただいたご自宅の玄関ドアは日当たりのせいでしょうかかなり退色が進んでいましたから施工すれば施工前後の違いは大きいでしょうね。
といっても新築時と同じ訳にはいかないのですが。
木製玄関ドアは、取り付ける方向によって紫外線の影響をうけて傷み具合に差がでます。さらに、玄関ポーチの軒がなかったりすると雨がよく当たって腐れ等がでてきます。