「設計と現場日誌」
宮城郡利府町でリノベーション工事
現在利府町で工事中の現場。
築25年以上が過ぎた木造住宅ですが、お客様は転勤が多い方で長年貸家になっていました。
今回宮城に転勤で戻られたのを機に、大規模リフォームを実施することになりました。きっかけは家の寒さと、急な傾斜の階段だったようです。
工事の主な内容は、、
○二階建てだが、済むのは夫婦2人なので一階部分だけのリフォーム
○対面式キッチンへの間取り変更
○食品庫(パントリー)の設置
○玄関からの寒さを防ぐために廊下との境に引戸をつける
○トイレ、浴室、洗面室は設備機器を含めすべて更新
○性能向上工事(断熱の強化工事、開口部(サッシ)を断熱化、一階外壁を貼り替え二階外壁を塗り替え、カバー工法により屋根を新しく、ホウ酸処理によるシロアリ対策工事、高能率の給湯器(エコジョーズ)
○自然素材の内装(桧の無垢フローリング、珪藻土の壁、ビニールでない布のクロスによる壁、天井、無垢の杉板天井)
などなど、一階だけ見れば自然素材の新築住宅と同じテイストになる予定です。
外観イメージの検討
工事前の様子です。一度外壁の塗り替えをなさっています。青の色がちょっときつめかと感じました。お客様にそのことを尋ねると「転勤中に電話で打ち合わせして色を決めたから思っていたのとイメージが違ったね」とのお返事。
でも「青」は使いたい色なのだそうです。
当社では塗り替えの際は、A4サイズの色見本を塗料メーカーに作成してもらっています。(しかも現在の外壁のテクスチャーと同じ下地の上に塗ってもらう)
それを必ず「屋外で」「3mくらいは離れて」確認してもらうようにしています。
これで色のイメージが実際に塗ったときとの差が少なくできます。
そこで青の色で何色かの見本を作りました。下地は、リシン吹きつけというテクスチャーです。写真で見ただけではどれがいいか分かりませんよね。屋外で、日向と日陰で検討した結果、一番右側の色に決定しました。写真ではちょっと見には「青」っぽくないと思えます。
こちらの見本は外壁のサイディングです。
この現場では、一階部分の断熱を強化するために窓サッシすべてを玄関ドアも含めて交換します。サッシを交換するためには外壁の貼り替えが必要になります。
二階は青とグレーのツートンカラーにすることが決まっていたので、一階の外壁は白もしくはグレーでカタログから候補を選び、カットサンプルを取り寄せました。
このサンプルも同様に「屋外で」「3mくらい離れて」見てみるとイメージに狂いが少なくなります。
左側の「アイボリー」に近い二つは却下。右下の柄に決定しました。
足場をかけて、現場がスタートです。
宣伝のための現場シートは「木の家」イメージのものと、ホウ酸の木材処理で「グッドデザイン賞」を受賞したボロンdeガードのものを二つ取り付けました。